毎年入れ替わりの激しい助っ人外国人選手。外国人の当たり外れでチームの順位は大きく変わるといっても過言ではありません。
ということで今回は外国人投手に目を向け、日本で活躍する外国人投手の特徴を考察してみたいと思います。
ポイント①
最近活躍している外国人投手に共通しているのは「カーブボール」ではないでしょうか。
これに当てはまるのは阪神のメッセンジャー投手、読売のマイコラス投手、ロッテのボルシンガー投手、ソフトバンクのモイネロ投手、バンデンハーク投手、楽天のハーマン投手、オリックスのディクソン投手、阪神のジョンソン選手、広島のジョンソン投手、日ハムなどで活躍したウルフ投手などでしょうか。
どの選手もカーブボールを多投しているイメージですね。
特に外国人選手は身長があるので、高いポイントから投げ下ろすカーブボールは非常に効果的でしょう。
更にメジャーリーグではスピードの速いカーブ(パワーカーブやナックルカーブ)が主流なので、日本人が見慣れていないという点も大きいと思われます。
日本人投手も最近は「〇〇選手=カーブ」という選手も少なくなってきました。昔は桑田真澄投手や工藤公康投手がいましたが、最近は岸投手以来あまり見かけません。
現在のNPBでは武田翔太投手、石川柊太投手、五十嵐亮太投手くらいではないでしょうか。
MLBではジャスティンバーランダー投手や、クレイトンカーショー投手などがカーブを武器とする投手として有名です。
日本人が最初に覚える変化球として一番多いのがカーブボールと言われています。しかしそのカーブを武器とする投手は日本では最近少なく、最近の甲子園で投げている投手を見ていてもスライダーばかり投げている印象です。
実際、日本で活躍している投手の決め球の多くがスライダーです。
そのため、近年カーブボールを武器として投げる投手は日本球界の中では希少と言えます。
さらに「左投手×ハードカーブ」を武器とする投手は現在、日本にはいませんから、もし現れた時には注目したいですね。
カーブボールを武器にしている投手というのは日本で活躍する1つの条件と言えるのではないでしょうか。
ポイント②
2つ目の活躍できる投手の特徴として挙げるのは「左の速球派投手」です。
該当選手としてはホークスのモイネロ投手、中日のロドリゲス投手、ロメロ投手、横浜のエスコバー投手、広島のフランスア投手、レグナルト投手です。
レグナルト投手以外、平均球速は150km/hを超えています。(下記サイト参照)
そもそも絶対数が少ないということから、左投手というだけで重宝されますし、150kmを投げるサウスポーは日本でも少ないため、日本の打者は翻弄されてしまうのでしょう。
あまり話題にはなっていませんが中日のロドリゲス投手は対左の被打率が.153と抜群の成績を残し、最優秀中継ぎも獲得しています。残念ながら活躍しすぎでMLBに帰ってしまいました…
日本だと150km/hをバシバシ超えてくるサウスポーは元西武の菊池雄星投手くらいでしょう。右投手なら多いですが、左投手は少ないです。そのため、日本の選手は対応しづらいのだと思われます。
ここで挙げた投手は中継ぎばかりですが、先発投手で150km/hを出すサウスポーはそもそも日本には来ないので、中継ぎに偏ってしまうのも納得できます。元中日のチェン投手も150km/hを投げるサウスポーだったので、メジャーに行ってしまいましたね。
平均球速資料:http://xdomain3pk.html.xdomain.jp/hkyb.html
以上、日本で活躍している外国人投手の2つの特徴を挙げてみました。
あくまで個人的に考察したものなので、皆さんの野球トークの一助にでもなれば幸いです。
ちなみに日本人ですが、これらの条件に当てはまり、個人的に注目しているのは広島に入団した森下暢仁(もりしたまさと)投手と、ソフトバンクの古谷優人投手です。森下選手は縦カーブを投げているところ、古谷投手は左で速球派ということで、活躍を期待しています。
コメントを残す